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白山平泉寺は、今から四百数十年前の天正2年(1574)に、一向一揆との抗争に敗れて全山焼亡したことが、残された記録から判明しています。
焼亡以前の様子は、白山神社に残る絵図からある程度わかります。ここ白山神社南側に広がる南谷一帯には、道路が縦横に張り巡らされ、三千六百坊といわれる多くの坊院(僧侶の住居)が存在していたようです。
勝山市が平成元年(1989)度から実施した遺跡の範囲確認調査では、ほぼ絵図に描かれたとおりに石畳道が発見され、屋敷跡と推定される多くの平坦地や出入口、門跡、石橋、排水路、石垣等が発見されました。
このあたり一帯の山林や田畑には、絵図に描かれたような中世の都市がそのまま埋もれていると言えます。
福井県勝山市平泉寺町平泉寺
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